近年、新しい結婚式の形として注目されているフォトウェディング。
2人の思い出や周りの人への気持ちを「写真」に残せるのが魅力ですが、しっかり準備しておかないと後悔してしまうかもしれません。
そこで今回は、フォトウェディングの失敗談や注意点、後悔しないためのポイントをお伝えします。フォトウェディングや前撮りを予定されている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
(2024年8月19日更新)
【目次】
フォトウェディングが今人気な理由は?
結婚式の思い出に撮られていた結婚写真。今では、新しい結婚式のスタイルとして、フォトウェディングを選ぶカップルが増えています。
新生活の準備や新婚旅行を充実させたいなどの経済的な理由や価値観、仕事や家族の事情で結婚式をしないカップルにも「2人の思いを表現できる」と人気。人との集まりに制約があったコロナ禍以降、フォトウェディングへのニーズは高まっています。
結婚式とフォトウェディングの両方を行うカップルも多く、恋人から夫婦になる「始まりの記録」「家族の物語の始まり」としてフォトウェディングが選ばれています。
フォトウェディングで聞かれる失敗談はどんなもの?
2人の記念をカタチにと選ばれているフォトウェディング。ずっと残るからこそ、2人の「ナチュラルな表情」や「素直な思い」が伝わる写真にしたいもの。思い入れが強いゆえに、うまくいかない、思ったようにならなかった、といった後悔の声も聞かれます。
よくある失敗談とともに、どんなところに気を付ければ良いのかお伝えします。
費用面の失敗談「予算オーバーしてしまった」
- ヘアメイクや小物などが別料金(または持ち込み料がかかる)プランだった
- 土日撮影、ロケーション撮影の費用、写真のプリント代や写真データ代など、プラスで料金がかかってしまった
フォトウェディングでよくある失敗談の一つが予算オーバーです。衣装やヘアメイク、写真データなどは、どこまでがプランに含まれているかを事前にきちんと確認しておきましょう。
「格安プラン」は最小限の内容に抑えているケースが多く、失敗談としてもよく挙げられています。そのため金額だけで選ぶのではなく、どんなフォトウェディングを叶えたいのかも一緒に考えていくことが大切です。
また、撮影時期によってプランの金額が変わる場合もあります。一般的に平日よりも土日・祝日のほうが、ロケーション撮影であれば桜や紅葉シーズンのほうが料金は高い傾向にあります。なるべく費用を抑えたいなら、予約日にも注目しておきましょう。
ちなみに、衣装は洋装よりも和装のほうが料金は高めです。
衣装の失敗談「着たいドレスが着られない」
- プラン内で選べる衣装の種類が少なかった(着たいドレスは有料オプションだった)
- 好みの衣装がなく、納得できないまま撮影することになった
- 撮影当日に着たかったドレスがクリーニングに出されていた
- 小物やアクセサリーは別料金。持参する場合は持ち込み料が必要だった
- 衣装の持ち込みがNGで準備していたドレスを着られなかった
理由はさまざまですが、着たい衣装が着られなかったという失敗談もよくあります。
ウェディングドレスのラインナップは、スタジオやプラン内容によって異なります。料金が安いプランの場合は、デザインが一昔前のものだったり状態が良くなかったりする可能性もあるため注意してください。
予約日によってはお直し・クリーニングに出されている、もしくはほかの方がレンタル中のケースもあります。撮影当日になって慌てないためにも、好みの衣装が見つかったら当日に着用できるかを確認しておきましょう。
また、ウェディングドレスの持ち込みはNGとするスタジオも多くあります。持ち込みをしたい方は、最初の問い合わせの際に聞いておくと安心です。
ヘアメイクの失敗談 「思ったメイクにしてもらえなかった」
- 希望のヘアメイクをうまく伝えられなかった。希望の写真を持参したら良かった
- 仕上がりがイメージと違った。理想のメイクにしてもらえなかった
- 屋外の風が強い場所での撮影で、ヘアスタイルが乱れてしまった
自分が希望していたものと違う仕上がりになったという声もよく耳にします。
相手がプロだからといって、あなたの思い描いたイメージを完全に理解してもらうのはなかなか難しいもの。そのため「おまかせ」や口頭のみの説明は避け、理想に近いヘアメイクの写真を持参するのがおすすめです。
オプションでヘアメイクリハーサルのメニューがある場合は、積極的に活用しましょう。
なかには、ヘアカタログからしかヘアメイクを選べないスタジオもあります。自分の希望するヘアメイクを叶えてもらえるのか、事前に聞いておくと安心です。「セルフでヘアメイクを行いたい」「スタジオとは無関係の方(友人、美容師など)にヘアメイクをお願いしたい」といった場合も、事前確認はしておいてくださいね。
また、ロケーション撮影でヘアメイクの乱れが心配な方は、ヘアメイク同行プランを選ぶとよいでしょう。
仕上がりの失敗談 「イメージしていた仕上がりにならなかった」
- 気になる肌荒れやシミがそのまま。レタッチ(修正)が思ったような仕上がりでなかった
- 写真の解像度が低く、せっかく選んだドレスの質感もよくわからなかった
- ありきたりな写真や、目を閉じた状態の写真などもカット数にカウントされていた
- 表情が硬くてイマイチな写真になってしまった
「撮影後に届いた写真を見たら、イメージとは異なる仕上がりだった」という失敗談もあります。
撮影やレタッチの技術は、スタジオにお任せすることしかできない部分。仕上がりで後悔しないためにも、スタジオやカメラマンの実績、サンプル写真をチェックしておくことが大切です。
また、表情の硬さや姿勢の悪さは、フォトウェディングの失敗談で意外と話題に上がります。ロケーション撮影の場合は、スタッフだけでなく一般の方にも撮影風景を見られる可能性がある分、いつも以上に緊張しやすい環境です。
やわらかい表情の写真を撮影するためにも、撮影1ヵ月ほど前からパートナーと一緒に笑顔の練習をしておくのがおすすめです。カメラの前で猫背にならないよう日頃から姿勢も意識しておきましょう。
スタッフ、カメラマンとの失敗談「当日にトラブル発生?! 」
- 屋外で撮影をしたが、ロケーション慣れしていないカメラマンだった
- 希望していたポーズで撮ってもらえなかった
- 使う予定だった小物をすべて使ってもらえないまま終了した
いよいよ撮影スタート!ナチュラルな表情を引き出せるかどうかは、カメラマンの腕の見せどころ。ところが、撮影当日にトラブルが発生することもあるようです。フォトウェディングのスタッフとしっかり打ち合わせたつもりでも、カメラマンとイメージが共有できていないとトラブルにつながります。
カメラマンの指名が可能なスタジオの場合、公開されている実績写真からイメージに近いものを探すことができます。フォトウェディングの相談担当者はもちろん、カメラマンとも事前に打ち合わせがあれば、イメージも伝えられて安心して撮影に臨めます。
写真データの失敗談「写真の枚数や料金をよく確認していなかった」
- 納品枚数が思っていたより少なかった
- レタッチが別料金だとあとから気付いた
- アルバムを作れないプランだった
写真データに関する失敗談もよくあります。プランによってカット数や撮影データの枚数は異なりますが、すべてが良い表情で映っているとは限りません。
そのため、納品されたなかの良い写真というのは思ったよりも少なく感じるかもしれません。また、記念に写真を残したい、結婚式の演出やアルバムに使用したいなど、目的に応じて必要な枚数を選択することも大事です。
なお、レタッチは無料で行ってくれるところもありますが、多くの場合は有料です。そのためプラン内容をよく確認し、レタッチ前後の違いを見ておくと、できあがった写真を見て後悔することが減るでしょう。
アルバム作成が付いていないプランでも、データさえあれば自作は可能です。とはいえ、レイアウトの整ったアルバムが欲しい方やアルバム作成に時間をかけられない方は、少し料金が高くなったとしてもアルバム付きのプランを選ぶことをおすすめします。
ゲストの失敗談「ゲストは呼んだほうが良い?」
- ゲストがいなくてお祝いされている感がなかった
- 打ち合わせが不十分で家族写真がうまく撮れなかった
「結婚式のように呼べるゲストが少なくて物足りなかった」という意見もあります。
フォトウェディングといえば2人で撮影するイメージが強いかもしれませんが、最近は家族や友人を招いて一緒に撮影できるスタジオも多くあります。ゲストを招いて撮影をしたい場合は、呼べる人数・追加料金の有無などを必ずスタジオに確認しておきましょう。
また、「家族写真を撮る予定にしていたが打ち合わせ不足で当日バタバタしてしまい、満足のいく仕上がりにならなかった」という失敗談もあります。フォトウェディングは、美しい姿で身近な人と写真を撮れる貴重な瞬間。後悔のない写真にするためにも、当日の流れなどを事前に打ち合わせし、家族にも共有しておくことが大切です。
きっと満足するフォトウェディング準備の仕方と注意点
カタチに残り、見返すことでいつでもそのときの感動がよみがえるフォトウェディング。幸せな2人の姿を記念のフォトで残せるように、どんな準備をすれば良いのでしょうか。
失敗談をもとに、フォトウェディングの準備の仕方と注意点をお伝えします。
1)自分のイメージ、プランを固めよう
フォトウェディングをすると決めたら、希望するイメージを固めていきましょう。どんな気持ちやメッセージを込めたいのかを考えることで、フォトウェディングが「新しい始まりの記録」として見る人の心に刻まれます。
イメージを考えるときは、Instagramも参考になります。フォトウェディングで表現しているシチュエーションやポーズ、撮影場所などをチェックしていくうちに、具体的にイメージできるようになってくるでしょう。
2人で撮影するのか家族も一緒なのか、衣装は和洋どちらにするのか、どんな場所でどんなシチュエーションで撮るのか。「生きる写真」として、その日の温もりが見る人に伝わることがフォトウェディングの最大の特徴です。
2)予約は早めに
希望のロケーションがある場合は、なるべく早めに予約しましょう。桜や紅葉が楽しめるような季節・時期はあっという間に予約が埋まってしまうので、早め早めの行動が大切です。
ただし、新婦様が妊娠中の場合は配慮が必要です。妊娠初期であれば体調が変わりやすいですし、反対に妊娠後期であればお腹が大きいため身体への負担も大きくなります。マタニティフォトのような写真を撮りたいのかどうかによっても、予約日は変わってくるでしょう。
3)撮影場所に気を付けよう
撮影の場所を大きく分けるとスタジオ撮影とロケーション撮影の2種類があります。このうちロケーション撮影は基本的に屋外で行うため、天候に左右されやすいのが一つのデメリットです。
必ずしも予定通りにいかないことを想定したうえでスケジュールを組んでおきましょう。雨天時の対応はスタジオや撮影業者によって異なるため、予約前に必ず確認しておいてください。
トラブルを味方につけ、雨のなかでしか実現できない写真を撮影するのもOKです。
4)理想のドレス、衣装を探す
フォトウェディングでは、依頼するスタジオに自分の着たいドレスがあるかどうかもチェックしましょう。その際、ドレスの試着が可能かも確かめます。
自宅付近にドレスショップがない場合は、試着したいウェディングドレスを郵送してくれるスタジオを利用するのも一つの手段です。
ロケーション撮影の場合、場所によっては衣装が汚れてしまう可能性もあるため、ドレスを返却するときの状態やクリーニングが必要かなどについても、事前に確認しておきましょう。
レンタル衣装を持ち込む場合は、レンタル期間について注意が必要です。レンタルする期間が長くなるほど料金も高くなったり、返却が遅れた場合は追加料金が発生したりすることもあります。
フォトウェディングを依頼するスタジオにどんな衣装がそろっているのかは、ホームページなどで事前にチェックを。スタジオでレンタルできれば、衣装を準備する手間がかかりません。
5)カメラマンや、スタジオの実績を確認
フォトウェディングでは、そのスタジオの実績を事前にチェックしておくことをおすすめします。
ホームページやInstagramで、これまでに撮影された写真が公開されていることも多く、ポーズやロケーション、小物使いなど自分たちが叶えたいフォトウェディングのイメージを固めるときの参考になります。
スタジオによっては、カメラマンの指名が可能なところもあるため、カメラマンの実績写真が公開されていればチェックしましょう。新郎新婦が希望するイメージを叶えるにはカメラマンとの相性も大切です。当日のカメラマンを指名できるなら大きな安心感につながるかもしれません。
6)希望のプラン、衣装、撮影をしてくれるスタジオに相談
フォトウェディングは、2人の思いや周りの人への気持ちを表現する特別なセレモニー。具体的なイメージを持ってスタジオへ相談することが、2人の希望を叶えるためにも大切です。
希望するロケーションやシチュエーションで撮影が可能かどうかは特に重要なポイント。日本国内はもちろん海外にも拠点を持つスタジオであれば、2人の相談にも幅広く応えてくれるはずなのでイメージをしっかり伝えましょう。
衣装・ヘアメイク・撮影データの形式やサイズ、カット数などの具体的な項目も、どこまでがプランの範囲でどこからがオプションなのかも、事前に確認をしておいてください。打ち合わせではメモを取っておくと、後々の認識のすれ違いがなくなり安心です。
7)当日打ち合わせでは、ヘアメイクの希望をわかりやすく伝える
「イメージしていた仕上がりじゃなかった」と後悔の声が多いヘアメイク。満足できるフォトウェディングにするためにも、打ち合わせで具体的なイメージを伝えることが大切です。
余裕があれば、希望するヘアメイクの画像やポイントをまとめた指示書を作りスタッフに渡すのがベストです。「こんな感じで」と口で伝えるよりも、自分が理想とするイメージを把握してもらいやすくなります。ヘアメイクリハーサルがプランに含まれている場合は、リハーサル前に指示書を渡しましょう。
どうしてもこだわりたいポイントがある方は自分でセットしてもOKですが、プラン内容には基本的にヘアメイクが含まれています。セルフメイクを希望する場合、スタジオへの事前相談は必須です。
いずれにしても、事前のヒアリングや準備が丁寧なスタジオを選ぶと安心して当日を迎えられます。
8)当日の健康状態にも気を付けて
事前の打ち合わせもしっかりできたら、当日へ向けて体調を整えるだけです。「暴飲暴食をしない」「しっかり睡眠を取る」「ストレスをためこまない」などを心がければ、気持ち良くフォトウェディングの日を迎えられるでしょう。
撮影当日まで期間がかなり空く場合は、今の体型をなるべくキープできるよう努めてください。体重が増えると衣装が合わなくなり、当日になって急遽ほかの衣装を探さなければいけない事態になりかねません。
また、写真を撮られることに慣れるために撮影当日までお互いに撮影し合い、ポーズの練習をしておくと、当日の緊張もほぐれやすいでしょう。
当日は朝ごはんをきちんと食べ、時間にゆとりを持って出かけると、心に余裕も生まれます。現場に着いたら、あとはカメラマンとスタッフに任せるだけ!自然な表情でフォトウェディングを楽しんでくださいね。
フォトウェディングを選んだカップルには、こんな後悔をする人も?!
フォトウェディングで2人の気持ちを表現できたカップル。なかには「こんなこともできたらよかった」と、少し後悔している人もいるようです。
フォトウェディングで希望を叶えた2人だからこそ感じる後悔とはどんなことでしょうか。賢いスタジオの選び方と合わせてお伝えします。
挙式なしのつもりだったけど、やっぱりすればよかった
さまざまな理由で挙式はせずにフォトウェディングを選んでも「両親や親しい人にも、2人の姿を見せられたらよかった」と思うカップルも多いようです。
「やっぱり挙式もしたい」と思ったときは、挙式会場と提携しているスタジオなら対応がスムーズ。フォトウェディング後に食事会をしたり、家族でのフォトウェディングプランがあるなど、記念の日を大切な人と過ごしたいという思いに応えてくれるスタジオもあります。
打ち合わせからフォトウェディング当日までの期間、2人の気持ちに寄り添ってくれるスタジオを選びましょう。
フォトウェディング撮影の後、家族でお食事会をするというカップルも増えています。
ラヴィファクトリーでは、フォトウェディングと挙式・お食事のホテルや会場と連携しているスタジオもあります。また、思い出の場所や大切な人とのロケーション撮影も可能です。
一生に一度の「その瞬間」すべてが2人とご家族の宝物になるフォトウェディングを一緒に作っていきましょう。
挙式の撮影も頼みたかったができなかった
フォトウェディングと挙式の両方をする場合、スタジオと挙式会場が提携していると「記念のフォト」の表現はさらに広がります。
例えば、前撮りのエンゲージフォトから当日の結婚式までを写真やムービーで残せることも。プロカメラマンによるドキュメント撮影は、そのすべての時間が2人の大切な思い出になるはずです。
挙式の撮影も検討している場合は、まずはスタジオに相談してみましょう。
フォトウェディングにはこんな楽しみ方も
ここまで、フォトウェディングの失敗談や注意点などを紹介してきました。なかには、フォトウェディングに対してネガティブなイメージを持った方もいるかもしれませんが、事前準備を入念にしておけば、以下のような楽しみ方をすることもできます。
- 愛するペットと撮影
- チャペルでの撮影で結婚式を再現
- パートナーへのサプライズ
- ハネムーンもかねたロケーション撮影
フォトウェディングには、さまざまな選択肢が存在します。もちろん、スタジオによって実現可能なシチュエーションは異なるので、詳しくは各スタジオのホームページをチェックしてみてくださいね。
事前準備とプラン確認をして素敵な思い出を
今回の記事ではフォトウェディングについて、失敗談に学ぶ後悔しない撮影の準備とコツを紹介しました。
フォトウェディングで失敗しないためには「事前準備を入念にすること」「プラン内容を確認しておくこと」の2点が特に重要です。後悔しないためにも、しっかり打ち合わせをしておきましょう。スタジオによってさまざまなプランが用意されているので、自分たちの合ったものはどれか比べてみてください。
ラヴィファクトリーは、1995年以来、新郎新婦の皆様の晴れ姿を撮り続けています。年間4万件の撮影をしている経験とノウハウからお二人のさまざまなご要望をお伺いします。
ロケーション選びはもちろん、衣装・撮影・ヘアメイクなども含めたトータルプロデュースがラヴィファクトリーの強みです。
フォトウェディングと併せて、挙式当日の密着撮影を依頼される新郎新婦の方も多く、お二人の記念日に最高の一枚を残すためチーム一丸となってサポートいたします。
全国や海外に支店があるのでお近くの店舗で相談していただけます。ぜひ、一度お気軽にご相談ください。