新郎新婦の二人がウェディングケーキを食べさせ合うファーストバイトは、結婚式の王道の演出です。定番だからこそ、二人らしいファーストバイトにしたいと考える方は多いのではないでしょうか。
この記事では、新郎新婦の思い出に残ることはもちろん、会場が盛り上がりゲストに喜ばれるファーストバイトの演出アイデアを紹介します。また、ファーストバイト以外のセレモニーやファーストバイトにおすすめの曲も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
【目次】
結婚式の定番イベント「ファーストバイト」とは?
ファーストバイトは、結婚式でケーキカット後に新郎新婦がお互いにウェディングケーキの食べさせ合いをする定番イベントです。一般的なファーストバイトでは、まずは新郎から新婦へ、次に新婦から新郎へケーキを食べさせます。
ファーストバイトの由来
ファーストバイトはもともと海外から日本に伝わったものとされていて、英語表記は「first bite」です。「first」には「初めの」、「bite」には「かじる」や「一口」という意味があるため、「初めの一口」と直訳できるでしょう。
ファーストバイトの起源について明確な情報はありませんが、日本では2000年頃から少しずつ流行し始め、2010年頃には定着したとされています。そして、現在は結婚式の定番イベントとなりました。
ファーストバイトの意味するものとは?
ファーストバイトには、下記のようにさまざまな意味があると伝えられています。
一生食べるものには困らせない/一生おいしいものを作り続ける
新郎から新婦に対しては「一生食べるものには困らせない」という決意が、新婦から新
郎に対しては「一生おいしいものを作り続ける」といった決意が込められているといわ
れています。
ただし、近年は仕事も料理も男女問わず分担するケースが増えているため、「二人で支
え合い生きていこう」との思いを込めてファーストバイトを行うカップルも少なくあり
ません。
上手にケーキを食べさせたほうが結婚生活の主導権を握れる
ファーストバイトの場面で、ケーキを相手に上手に食べさせた側が結婚生活で主導権を
握れるという説も存在します。言い伝えやおまじないのような説なので根拠はありませ
んが、結婚式が盛り上がる設定といえるでしょう。
ケーキのサイズによって愛情の大きさがわかる
相手の口に運ぶケーキのサイズは、愛情の大きさを表すともいわれています。新婦の口
に運ぶ際はケーキが大きすぎると困るかもしれませんが、新郎に食べさせる際は食べき
れないくらいの大きなケーキを運んでみるのもよいでしょう。
上記は代表的なものですが、ファーストバイトには新郎新婦の幸せな結婚生活を願うさまざまな意味や誓いが込められているのです。
バイトするスプーンにこだわる

オリジナリティあふれるファーストバイトにするために、使用するスプーンにこだわってみるのはいかがでしょうか。
ここでは、ファーストバイトのスプーンに関連する4つのアイデアを紹介します。
スマートに決める、きれいに食べたいなら小さめのスプーンで
「ファーストバイトはスマートに決めたい」「ケーキをきれいに食べたい」という場合は、小さめのスプーンを使うのがおすすめです。小さめのスプーンであれば、新婦もスムーズに食べられるでしょう。
ケーキの大きさは愛情の大きさ!愛情たっぷり大きいスプーンやスコップで
大きなスプーンやスコップを使ったファーストバイトは、インパクトがあります。100円ショップでかわいいおもちゃのスコップを買ったり、ビッグスプーンにサテン生地のリボンを巻いて手作りしたりしているカップルもいます。
看護師さんのお仕事をイメージした注射器
新郎新婦の職業をイメージしたスプーンも、ファーストバイトを盛り上げてくれるでしょう。
例えば看護師の仕事をしている場合、手作りの大型注射器のスプーンを使うといった演出をすれば、とっておきのシャッターチャンスになることは間違いありません。
日本ならでは、和食好きに?しゃもじ
和の雰囲気や和食好きな二人には、スプーン代わりにしゃもじを使ったファーストバイトもおすすめです。しゃもじは和装との相性が良いので、ケーキの代わりにちらし寿司を食べさせる演出もよいでしょう。
みんなを笑顔にするおもしろ演出、アイデア
ここでは、新郎新婦はもちろんのこと、ゲストも思わず笑顔になるようなファーストバイトの楽しくておもしろい演出アイデアを紹介します。
新郎新婦が一緒に「同時バイト」
ファーストバイトの演出である「同時バイト」は、二人が同じタイミングでケーキを食べさせ合う方法です。「これから力を合わせて頑張ろう」という気持ちを表現できるため、近年人気が高まっています。
食べさせる、と見せかけて、「セルフバイト」
「セルフバイト」とは、その名が表すとおりセルフ(自分自身)で食べる演出です。ゲストには「新郎新婦はお互いに食べさせ合うだろう」と思わせておいて、自分で食べてしまいます。予想外の行動でゲストを楽しませられるでしょう。
新郎新婦が腕をクロスさせながらそれぞれがセルフバイトするのも、写真映えするおすすめの方法です。
二人羽織や目隠しで、笑いを取りに行く
二人羽織や目隠しを用いたシンプルながらオリジナリティあふれるファーストバイトも、会場が盛り上がります。
二人羽織とは、二人一組で前後に並んで行う昔ながらの芸です。前の人は羽織の袖を通さずに羽織って、後ろの人は羽織の中に入って袖を通し前の人に食べさせます。
二人羽織も目隠しも見えないままケーキを食べることになるため、顔にケーキがついてしまう可能性もあり、ゲストの笑いを誘うことは確実でしょう。これらの演出を行う際には、ドレスやスーツが汚れないようにエプロンなどでガードしておくと安心です。
新郎新婦だけじゃない!参列者を巻き込んで
ファーストバイトに参加できるのは、新郎新婦だけではありません。ゲストも巻き込んで、より楽しいファーストバイトを演出しましょう。
ベテラン夫婦のご両親にお願いして、お手本バイト
結婚式の「お手本バイト」とは、新郎新婦の両親にファーストバイトのお手本を見せてもらう演出です。
両親がケーキを食べさせ合う姿は、めったに見られない貴重な瞬間なのではないでしょうか。両親が照れる場合でもノリノリで行う場合でも、予想していなかった演出に会場は盛り上がります。
感謝を込めて「サンクスバイト」
「サンクスバイト」では、新郎新婦が特に感謝の思いを伝えたい相手にケーキを食べさせます。定番のサンクスバイトは、新郎新婦の両親に食べさせる形です。
参加してもらうゲストは自由に決められるので、友人や学生時代の恩師、式場スタッフに協力してもらうのもよいでしょう。
今までありがとう!「ラストバイト」
新郎新婦が両親にケーキを食べさせてもらう、「ラストバイト」という演出も人気です。ラストバイトには「子どもが親から完全に自立した」という意味が込められています。思いが込み上がり涙を浮かべる新郎新婦がいるほど、感動を誘うことの多い演出です。
ケーキだけじゃない、ケーキ以外のファーストバイト
ファーストバイトではウェディングケーキが使われるのが一般的ですが、ケーキ以外の食べ物を用意する新郎新婦もいます。
ここでは、個性的な3つのアイデアを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
大きなハンバーガーを二人で一緒に
大きなハンバーガーを新郎新婦が一緒にほおばるファーストバイトは、インパクト抜群のアイデアです。甘いものが苦手な場合でも、ハンバーガーならおいしく食べられるのではないでしょうか。演出の幅も広がるため、近年大きく注目を集めています。
ホットドッグやロールケーキなど、変わり種を用意するのもおもしろいでしょう。
夏の挙式ならアイスクリームも
暑い季節の挙式なら、アイスクリームを使ったファーストバイトもおすすめです。特に会場が外の場合は、涼しげな雰囲気を演出できます。
ファーストバイトのあとには、二人がゲストにトッピングの希望を聞きながらアイスクリームをふるまうのもよいでしょう。
おにぎりを一緒に
おにぎりは「お結び」とも呼ばれ、縁起の良い食べ物として知られています。そのため、「おにぎりを使ったファーストバイトは結婚式にぴったり」と近年人気を集めています。
おにぎりは日本人になじみのある食べ物なので、ドレスはもちろん和装の結婚式にもマッチします。大きなおにぎりを二人で一緒にほおばれば、ゲストも微笑ましい気持ちになるでしょう。
ファーストバイトの代わりに
「もうファーストバイトは飽きた」「照れくさくてやりたくない」と苦手意識がある場合は、シャッターシーンを意識した別の演出方法はいかがでしょうか。
お酒好きの二人なら一緒に「鏡開き」
「ケーキカットからファーストバイトへ」という定番の流れの代わりに、日本酒の鏡開きを行う演出もあります。
新郎新婦と一緒に両親も参加しやすく、会場が和気あいあいとした雰囲気になることは間違いありません。お酒の好きなゲストが多い場合は、鏡開きのあとにお酒をふるまう演出も喜ばれます。
一緒に木や苗に水を注ぐ「植樹の儀」
「植樹の儀(ユニティプランティングセレモニー)」は、結婚式のイベントとして徐々に人気が高まっている演出です。植木鉢を用意して新郎新婦が二人で苗木に水を注ぎます。
木は家族の幸せや子孫繁栄を願う象徴であり、ゲストの平和を願う意味も込められるため、結婚式に適した演出といえるでしょう。
ゲストに協力してもらい事前に植木鉢へ土を入れてもらったり、オリーブやガジュマルなどの縁起の良いとされている木を選んだりして、ぜひこだわりの植樹の儀を試してみてください。
ふるまうケーキの仕上げを二人で「カラードリップケーキ」
「カラードリップケーキ」は、結婚式の新たなセレモニーとして注目されています。
カラードリップケーキは、新郎新婦がチョコレートソースやストロベリーソースなどをウェディングケーキの上にかけて彩る演出です。
ソースが流れる様子や、ソースをかける前後でガラリと変わるケーキの見た目がフォトジェニックで、会場を盛り上げてくれます。
ファーストバイトにおすすめの曲は?
ファーストバイトは結婚式のなかでも会場が盛り上がるシーンであるため、BGM選びも大切なポイントです。
最後にファーストバイトのBGMに関する疑問や、おすすめの曲について解説します。
ケーキカットと一緒の曲で良い?別々の曲を使う?
ファーストバイトの前にはケーキカットがあるため、ケーキカットからファーストバイトまで同じ曲を流し続けることは問題ありません。ただし、同じ曲を使う場合は曲が途中で終わってしまうと間延びするので、曲の長さを確かめておく必要があります。
また、ファーストバイトでもケーキカットと同じ曲を使うのか、ケーキを口に入れた瞬間などに別の曲を流すのかといった点については、会場によって対応の可否が異なります。事前に式場スタッフとよく打ち合わせましょう。
サビの盛り上がりがわかりやすい曲
ファーストバイトにおすすめの曲は、サビの盛り上がりがわかりやすい曲です。また、ファーストバイトは華やかなシーンなので、明るい雰囲気の曲を選びましょう。
冒頭からサビで始まる曲やアップテンポの曲など、ファーストバイトが盛り上がるおすすめの曲は下記のとおりです。
- スターラブレイション(ケラケラ)
- One Love(嵐)
- I LOVE…(Official髭男dism)
- Baby I Love U(English Ver.)(シェネル)
- Shake It Off(Taylor Swift)
- What Makes You Beautiful(One Direction)
また、ディズニーの「アンダー・ザ・シー」や「ア・ホール・ニュー・ワールド」など、多くの人に知られている曲を使用するのもよいでしょう。
二人らしい姿が写真に残せるイベントに
ファーストバイトは、新郎新婦の新しい生活を祝福する楽しい演出です。食べ物や食べ方を変えたり、ゲストに参加してもらったりと自由にアレンジできるため、結婚式を彩るセレモニーとして取り入れてみてはいかがでしょうか。
二人らしいファーストバイトの素敵な瞬間は、ぜひ写真に残しておくのがおすすめです。年間4万組の撮影実績を誇る「ラヴィファクトリー」では、大切な結婚式の一瞬一瞬を、心を込めて撮影します。