Shooting Report
はじめまして。
ParisでヘアメイクさせていただいていますJunkoです。
Parisと言えば世界の一流ブランドやファッショニスタが集まり
モード界の中でも中心と言える街。
そして重厚感の有る歴史的建築物や歴史を大事にしているとても美しい街。
私はParisに来なければ実現出来ない、
ファッションとウェディングを融合させた
ウェディングの世界観を作りたいと思いました。
フォトグラファー、ヘアメイクそれぞれ自分のやりたいイメージを提出し、
そこからSaoriさんがペアを組む。
という流れだったのですが、
自分のヘアメイクのイメージよりも
全体的に表現したい世界観のイメージが強く、
真っ先にフォトグラファーさんを指名させていただきました。
私が一緒に組んでみたいと思ったのは
Dangoさんです。
彼とは数回撮影を一緒にさせていただいた程度なのですが、
彼の専門であるモノクロ写真がとても素敵で以前から好きだったので
彼のモノクロ写真とParisの美しい街並みにウェディングもきっと似合うと思いました。
ウェディングの撮影にいらっしゃるカップル様の中には、
「お家に飾りたいけど恥ずかしいから自分達が小さく写っているショットを...」
とおっしゃる方も多いです。
きっとモノクロだとカラーよりもインテリアとしてもお使いいただきやすくなるのかなと思っています。
その様な理由もあり、今回の撮影ではどうしても彼と組みたかったのです。
ヘアメイクはモノクロに映えるお化粧。
本当なら全てモノクロでも良かったのですが、カラーの方が綺麗な時もあるに違いないと思い、
モノクロ80%、カラー20%の割合を目指しました。
カラー写真としてもおしゃれなかっこ良さは残しておきたかったので、
アイシャドーやリップのお色味もシックなイメージに合わせてスモーキーな色味に
しました。
そして今回一番のこだわりはニューノーマルのメイクとして少しでもお肌に触れずヘアメイクする為に
エアブラシを使用しました。
ファンデーション・ハイライトローライト・チークはエアブラシで入れると薄付きなのにしっかりカバー出来たかなと思っています。
私の今までの作品やお客様のヘアメイクや
私を知る方は、
私がゆるふわヘアのナチュラルメイクが
好きなイメージだと思います。
実際に好きですが、今回はそのイメージと違った一面の表現が出来た事も良い機会です。
今回の作品撮りではアイテムにもこだわりました。
ブーケはフローリストのaikoさんにお願いし、大きさや長さ素材にもこだわり、
お花は無し、色味もモノクロにした時のグレートーンに合わせていただきました。
もう一つは帽子です。
Parisオペラ通り近くにブティックを構えるイタリア人帽子アーティストのヴェロニカさんからは素敵な帽子をいくつかお借りしする事が出来ました。
世界のハイブランドとパリコレに出展されたりもするヴェロニカさんの素敵な帽子で
今回の作品もかなり引き締まった事かと思います。
モノクロ写真は全てが見えないからこそ
五感を研ぎ澄ませて見る事が出来て、
まるでそれは小説と映画の違いの様だと私は思っています。
色んな思いを抱えてParisにいらして
色んな思いの詰まった写真達を、
美しい花を活けるように飾っていただき
見る度にParisでの思い出が色と共に思い出せたら嬉しいです。
まだまだ皆さんをお迎えするには時間がかかりそうですが、
私達も皆様と一緒に楽しく撮影出来る日を楽しみにお待ちしております。
JUNKO (Hair&makeup artist in Paris)